新NISAメリット・デメリット
新NISAには、投資家にとって大きなメリットが多い一方で、いくつかのデメリットや注意点も存在します。それぞれについて書いていきます。


新NISA始めたいけど、よくわかんないな

目次
新NISAのメリット
1,税金がかからない(非課税)
新NISAの最大のメリットは、投資で得た利益(配当金や売却益など)が非課税になることです。
通常、株式や投資信託の利益には20%の税金がかかりますが、新NISAを利用すれば、その税金が免除されます。
長期的に投資を続けることで、税金を気にせず利益を増やすことができます。
2,非課税枠の拡大
新NISAでは、年間240万円(成長投資枠)+年間120万円(積立投資枠)=最大360万円まで非課税枠を活用できます。
従来のNISAの非課税枠が120万円だったのに対し、これだけ多くの額を非課税で運用できるのは大きなメリットです。
3,非課税期間が無期限
従来のNISAでは非課税期間が5年間と定められていましたが、新NISAでは期間に制限がなく、非課税での運用が続けられる点も非常に魅力的です。
長期投資を行うほど、税制優遇の恩恵を長く受けることができます。
4,積立投資を推奨する枠が設けられている
新NISAは積立投資に特化した枠を設けており、長期的な資産形成をサポートする形になっています。
月々の少額投資を通じて、リスクを分散しつつ着実に資産を増やしていくことが可能です。
5,利用年齢制限の緩和
これまでNISAは18歳以上が利用可能でしたが、新NISAでは18歳未満でも一定の条件下で利用できるようになり、より多くの人が早い段階から資産形成を始めることができます。
6,個人投資家の資産形成支援
資産形成や老後資金作りにおいて、税制優遇を受けながら長期的に運用することができるため、特に若年層や老後資金に不安を抱える人々にとって有利な制度です。

新NISAのデメリット
1,投資対象に制限がある
- 新NISAでは投資対象が株式や投資信託などに限られており、不動産や金、外国通貨といった他の資産クラスへの投資はできません。このため、資産の多様化を目指す場合には他の投資方法を併用する必要があります。
2,短期的な利益には不向き
- 新NISAは長期的な資産形成をサポートするための制度であり、短期間での売買や短期的な利益追求には向いていません。利益が非課税になるとはいえ、短期的なトレーディングやデイトレードには向かないという点はデメリットです。
3,運用益が大きくなればなるほどリスクも増加
- 大きな非課税枠を活用して積極的に運用する場合、株式市場の動向によっては資産が減少するリスクもあります。特に市場の変動が大きい時期には、リスクを分散したポートフォリオの作成が重要です。
4,使い切れなかった非課税枠の繰越ができない
- 新NISAでは、年間の非課税枠を使い切れなかった場合、翌年に繰り越すことはできません。未使用の非課税枠は消失するため、積極的に利用しないと無駄になる可能性があります。
5,制度変更の可能性
- NISAは政策によって変更される可能性があるため、将来的に制度が変わることを考慮する必要があります。例えば、税制優遇が縮小されたり、投資対象が限定される可能性もゼロではありません。
6,投資枠の使い分けがやや複雑
- 新NISAでは、成長投資枠と積立投資枠に分かれているため、それぞれの枠をうまく活用するためには少し考える必要があります。特に、どのような商品をどちらの枠で運用するかを選ぶ際に、慎重に計画を立てることが求められます。
まとめ
新NISAは、長期的な投資を促進するための非常に魅力的な制度ですが、短期的な利益を重視する人や、投資対象の多様性を求める人にとっては、少し使いにくい部分もあるかもしれません。
しかし、長期的な資産形成を目指す人には、税制優遇を最大限に活用できるメリットが非常に大きいです。
自分の投資目的やライフプランに合わせて、どのように活用するかを考えてみるのが良いと思います。